「古いバージョンのEC-CUBEを使い続けているが、特に問題は起きていない」という声をよく聞きます。しかし、表面上は問題なく動いているように見えても、セキュリティ上のリスクは日々高まっています。この記事では、古いEC-CUBEを使い続けることの具体的なリスクを解説します。
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サポート終了=脆弱性が放置される
EC-CUBEは各バージョンごとにサポート期間が設定されており、サポートが終了したバージョンにはセキュリティパッチが提供されなくなります。
| バージョン | サポート状況 |
|---|---|
| 2系(2.11〜2.17) | サポート終了 |
| 3系(3.0系) | サポート終了 |
| 4.0〜4.1系 | サポート終了 |
| 4.2系以降 | 条件付きでサポート継続 |
サポートが終了すると、新たな脆弱性が発見されても修正プログラムが提供されません。つまり、既知の攻撃手法でサイトが狙われても、自分で対処するしかない状態になります。
具体的に何が起きるのか
個人情報・クレジットカード情報の漏洩
EC-CUBEを狙った攻撃で最も深刻なのが、顧客の個人情報やクレジットカード情報の漏洩です。古いバージョンにはSQLインジェクションやXSSなどの脆弱性が残っており、攻撃者に悪用されるリスクがあります。
実際に過去には古いバージョンのEC-CUBEを使用していたショップでカード情報が漏洩し、被害が報告されたケースがあります。カード情報が漏洩した場合、ショップ側は決済サービスの停止や損害賠償リスクを負います。
サイトの改ざん
不正アクセスによりサイトのHTMLやJavaScriptが書き換えられるケースがあります。見た目は正常に見えても、フィッシングサイトへの誘導コードや不正なスクリプトが埋め込まれていることがあります。
改ざんされたサイトはGoogleのセーフブラウジングに検知され、「このサイトは危険です」という警告が表示されることがあります。そうなると検索順位の大幅な低下や、顧客からの信頼失墜につながります。
スパムメールの踏み台にされる
サーバーに不正ファイルを設置され、大量のスパムメール送信の踏み台として悪用されるケースがあります。この場合、ショップのサーバーIPアドレスがブラックリストに登録され、正規の注文確認メールが届かなくなることがあります。
「攻撃されるほど有名じゃない」は通じない
「うちは小さいショップだから狙われない」と思っている方も多いですが、実態は異なります。現在の攻撃の多くは自動化されており、脆弱なシステムを持つサイトを機械的にスキャンして攻撃します。ショップの規模や知名度は関係ありません。
むしろ、セキュリティ対策が手薄な小規模ショップの方が狙われやすい面もあります。
PHPのバージョン問題も見逃せない
EC-CUBEだけでなく、PHPのバージョンも重要です。古いEC-CUBEは古いPHPバージョンでしか動作しないことが多く、PHPのサポートが終了した状態で運用しているケースがあります。
| PHPバージョン | サポート状況 |
|---|---|
| PHP 7.4以前 | サポート終了 |
| PHP 8.0 | サポート終了 |
| PHP 8.1 | セキュリティサポートのみ |
| PHP 8.2以降 | アクティブサポート |
PHPのサポートが終了している状態でEC-CUBEを動かすことは、二重のリスクを抱えることになります。
バージョンアップを先延ばしにするコスト
「費用がかかるから後回し」にしがちなバージョンアップですが、実際にセキュリティインシデントが起きた場合のコストは比較にならないほど大きくなります。
- 顧客への通知・謝罪対応の費用
- 調査・復旧作業の費用(緊急対応のため高額になりやすい)
- 決済サービス停止による機会損失
- ブランドイメージの毀損
- 最悪の場合、損害賠償リスク
バージョンアップの費用を「コスト」と捉えるのではなく、リスク回避のための「投資」と考えることが重要です。
まとめ
古いEC-CUBEを使い続けることは、個人情報漏洩・サイト改ざん・スパム踏み台など具体的なリスクを抱え続けることを意味します。「今のところ問題ない」という状態は、リスクがないのではなく、まだ被害が表面化していないだけです。
バージョンアップのタイミングは早いほど良く、被害が起きてからの対応は手遅れになることもあります。現在のバージョンが気になる方は、まずは無料でご相談ください。
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