「自分たちでやってみたが途中で止まってしまった」「バージョンアップしたらサイトが壊れた」というご相談は少なくありません。EC-CUBEのバージョンアップは専門知識が必要な作業です。よくある失敗パターンを知っておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
Contents
失敗パターン1:本番環境で直接作業してしまった
最も多いのが、テスト環境を用意せずに本番サイトで直接バージョンアップ作業をしてしまうケースです。
バージョンアップ中はサイトが一時的に動作しない状態になります。また、作業中にエラーが起きた場合、ショップが長時間停止したり、データが破損するリスクがあります。
正しい進め方:必ずテスト環境(ステージング環境)を本番とは別に用意し、そこで全作業を完了させてから本番に反映します。本番への切り替えは深夜など注文の少ない時間帯に短時間で行うのが基本です。
失敗パターン2:バックアップを取らずに作業した
バックアップなしでバージョンアップを進め、途中でエラーが発生して元に戻せなくなるケースです。データベースとファイルの両方をバックアップしていないと、最悪の場合、商品・会員・注文データがすべて失われます。
正しい進め方:作業前に必ずデータベースと全ファイルのバックアップを取得します。バックアップは作業用サーバーとは別の場所に保存し、復元できることを確認してから作業を始めます。
失敗パターン3:カスタマイズを考慮せずにファイルを上書きした
EC-CUBEの公式マニュアルに従ってファイルを上書きしたところ、これまでのカスタマイズがすべて消えてしまったというケースです。
EC-CUBEのバージョンアップはコアファイルを新しいバージョンで上書きする工程があります。独自にカスタマイズしたファイルと新バージョンのファイルをどうマージするかを事前に把握していないと、カスタマイズがすべて失われます。
正しい進め方:どのファイルをカスタマイズしているかを事前に洗い出し、新バージョンのファイルと差分を比較しながら移植します。カスタマイズ箇所が多いほど、この作業に時間と専門知識が必要です。
失敗パターン4:プラグインの互換性を確認しなかった
バージョンアップ後に既存のプラグインが動作しなくなり、決済や送料計算など重要な機能が止まってしまうケースです。
EC-CUBEのプラグインはバージョンごとに対応が分かれており、2系・3系のプラグインは4系では動作しません。4系の中でも、マイナーバージョンによって対応していないプラグインがあります。
| よく止まる機能 | 影響 |
|---|---|
| 決済プラグイン | 購入できなくなる |
| 送料・配送プラグイン | 送料計算が狂う |
| メール送信プラグイン | 注文確認メールが届かない |
| CSV出力プラグイン | 受注データが取り出せない |
正しい進め方:使用しているすべてのプラグインについて、移行先バージョンに対応した版があるかを事前に確認します。対応版がない場合は、代替プラグインへの切り替えや独自対応の検討が必要です。
失敗パターン5:動作確認が不十分なまま本番公開した
テスト環境では動いていたのに、本番に反映したら一部機能が動作しないというケースです。また、表面上は動いているように見えて、注文データが正しく保存されていなかったというケースも実際にあります。
確認不足で起きやすいトラブルには以下のものがあります。
- 商品購入〜注文完了までの一連の流れが正常に動作しない
- 会員登録・ログインができない
- 管理画面で受注データが正しく表示されない
- メールが届かない・文字化けしている
- スマホ表示が崩れている
正しい進め方:テスト環境で実際に商品を購入するなど、エンドユーザーと同じ操作を一通り行います。管理画面側の確認も含め、主要な機能をすべてテストしてから本番に反映します。
失敗を防ぐためのチェックリスト
- テスト環境を本番とは別に用意したか
- データベースとファイルのバックアップを取得したか
- カスタマイズ箇所をすべて把握しているか
- プラグインの互換性を確認したか
- 購入〜完了までの動作確認を実施したか
- スマホ・PCの両方で表示確認したか
- 本番切り替え後の監視体制があるか
まとめ
EC-CUBEのバージョンアップは手順を誤るとサイトの停止やデータ消失につながります。特に本番環境への直接作業・バックアップなし・カスタマイズ未考慮の3つは致命的なトラブルの原因になります。
「自分たちでやってみたが途中で止まった」「一度失敗して怖くなった」という場合でも、専門業者であれば状況を確認した上で対応できる場合がほとんどです。お気軽にご相談ください。
✉ 無料で相談する